エリザベス・アレクサンドラ・メアリーが9月8日に崩御した。大英帝国の前国王エリザベス2世の逝去である。9月19日にはウェストミンスター寺院で国葬が行われた。英国国教会の長を兼ねた女王の葬儀だけに、キリスト教色の強い儀式となった。
と同時に、軍隊色の濃い儀式でもあった。女王のひつぎを砲車に載せ、ウェストミンスター寺院まで牽引したのは、若い海軍兵士たち。その後を行進した新国王のチャールズ3世、娘のアン王女、皇太子となったウィリアム王子はいずれも軍服の正装だった。
宗教と軍が前面に出る儀式を見て、日本との違いを感じた。日英はともに立憲君主国だが、戦後日本の象徴天皇制と、「君臨すれども統治せず」とはいえ独自の財産を所有し、社会的・宗教的権威を持つ英国王室との違いである。
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