東ソーグループの石巻工場は大きな被害、残る9工場は直接被害は限定的か【震災関連速報】
総合化学メーカーの東ソーは、東日本大震災によって、子会社の東北東ソー化学の石巻工場(宮城県石巻市重吉町)が特に大きな被害を受けた。
肥料を生産する石巻工場は沿岸部に位置しており、地震による津波に襲われたようだ。事務所やプラント、原料、製品が浸水。津波が工場に達した当時、現場では3人の社員が残っていたが、工場の上階に避難して、難を逃れた。工場は津波に流されなかったという。
ただ、30人弱の従業員のうち、一部とは15日時点でも連絡が取れておらず、稼働再開の見込みは立っていない。
東ソーはグループ全体で山形県や秋田県、茨城県などの東北・北関東地域に10工場を構える。これらは震災直後にほぼ操業を停止したが、石巻工場を除く9拠点が震災で直接受けた被害はそれほど大きくないようだ。稼働再開には、電力や物流などインフラの整備が条件となりそうだ。
(武政 秀明 =東洋経済オンライン)
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