
杉野公彦(すぎの・まさひこ)/ラウンドワン 社長。1961年大阪府生まれ。80年桃山学院大学在学中に父親からローラースケート場を引き継ぎ複合形態の店舗へ改装し営業開始。93年にラウンドワンを設立し社長就任。(撮影:尾形文繁)
ボウリングやアミューズメント(ゲームセンター)、カラオケ、スポーツ施設「スポッチャ」など複合レジャー施設を展開するラウンドワン。コロナ禍で日米とも大苦戦したが、最近はレジャー需要をつかみ復活を遂げつつある。国内では業態を一新するような大改革を進め、米国でも一段と攻勢に出る。杉野公彦社長が狙うマーケットは何か。
──コロナでは日米ともに休業も多く、かなり厳しい状況でした。
出口が見えては遠のくことの繰り返しで、ずっと続くかと思うほど厳しかった。
これまでも危機はあった。阪神・淡路大震災当時、店舗網はほぼ関西だった。数日の休業で復帰できたが、インフラ復旧に時間がかかり、お客様の日常生活が戻るのに時間が必要だった。その後は北海道から沖縄まで出店したが、東日本大震災の計画停電では約半数の店が営業できなくなってしまった。
日本だけではリスクヘッジできないと思い、北米出店を加速した。それもコロナになり、ロックダウンで営業できなくなった。感染対策は講じてきたが、パンデミックはどうしようもない。2020〜21年は出店を後悔したほどだ。
他社が追随できない強気の投資
──大赤字の中、クレーンゲームを300〜500台導入する「ギガクレーンゲームスタジアム」の展開を決めました。投資に踏み切る理由は?
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