10月から各都道府県で順次始まっている「全国旅行支援」。星野リゾートの星野佳路代表が制度の問題点と、国内旅行需要をどう取り込むか語った。
ついにアフターコロナに向かうのか。大幅な水際対策の緩和に加えて、全国旅行支援も始まった。観光・ホテル業界にとって、10月は厳しかったコロナ禍からの転換点となりそうだ。
コロナ禍でも都市型ホテルを中心に拠点数を増やし、規模拡大を果たした星野リゾート。今後復活する国内旅行需要をどう取り込むのか。そしてついに始まった全国旅行支援の課題は何か。星野佳路代表を直撃した。後編はこちら
――10月に全国旅行支援が始まりました。以前のGoToトラベルについては事務作業が非常に煩雑だった点を指摘されていました。今回は?
今回はGoToトラベルの比ではないくらい問題がある。いかにシンプルにできるかがテーマだ。
平日と休日で割引の差をつけていることや、三連休などの繁忙期を外している点は、需要の平準化につながるため評価できる。課題は複雑だということ。もともと、GoToは国が制度設計し、国の予算で、全国一律の制度だった。今回は各都道府県に制度設計を任せたため、47事務局が誕生している。
それぞれ、ワクチン接種の要件や予約方法、既存予約への対応の仕方、地域割との併用などで差が出ており、消費者にとって非常にわかりにくい。旅行事業者にとっても大変な状況だ。
現場での確認作業はすごく煩雑に
――現場スタッフはどんな対応が必要ですか?
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
ログイン(会員の方はこちら)
無料会員登録
登録は簡単3ステップ
東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
おすすめ情報をメルマガでお届け
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら