10月から各都道府県で順次始まっている「全国旅行支援」。星野リゾートの星野佳路代表が制度の問題点と、国内旅行需要をどう取り込むか語った。
――10月に全国旅行支援が始まりました。以前のGoToトラベルについては事務作業が非常に煩雑だった点を指摘されていました。今回は?
今回はGoToトラベルの比ではないくらい問題がある。いかにシンプルにできるかがテーマだ。
平日と休日で割引の差をつけていることや、三連休などの繁忙期を外している点は、需要の平準化につながるため評価できる。課題は複雑だということ。もともと、GoToは国が制度設計し、国の予算で、全国一律の制度だった。今回は各都道府県に制度設計を任せたため、47事務局が誕生している。
それぞれ、ワクチン接種の要件や予約方法、既存予約への対応の仕方、地域割との併用などで差が出ており、消費者にとって非常にわかりにくい。旅行事業者にとっても大変な状況だ。
現場での確認作業はすごく煩雑に
――現場スタッフはどんな対応が必要ですか?
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
東洋経済ID 会員特典
東洋経済IDにご登録いただくと、無料会員限定記事を閲覧できるほか、記事のブックマークや著者フォロー機能、キャンペーン応募などの会員限定機能や特典をご利用いただけます。
東洋経済IDについての詳細はこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら