積水工機製作所は結城工場が一部被災、今週内の完全復旧目指す【震災関連速報】
自動車向け大型プラスチック成形金型メーカーの積水工機製作所は、結城工場(茨城県結城市若宮)が東日本大震災の激震による被害を受けた。人的被害はなかった。
激しい揺れにより工場の壁が一部落ちたり、シャッターの歪み、水漏れ等の損傷が発生。停電状態に陥った。
停電は13日に解消、週明け14日から各工作機械メーカーに加工精度の確認を依頼しており、15日現在の進捗度は全体の半分程度。「できる限り納期を守りたい」(経営企画室)とし、14日より稼働可能になった工程から順次生産を再開しているが、完全復旧には今週いっぱいかかる見通しという。
同工場は東日本にあるホンダ、日産自動車、富士重工業、トヨタ自動車向けの成形部品メーカー等に金型を納入。高い精度が求められるだけに、急ぎつつも慎重に精度確認作業を進めている。
なお、最も懸念された東京電力の計画停電による操業への影響については、結城市が災害救助法適用地域として当面の間、原則対象外となり、このため今回の被災による収益影響は軽微で済むものと会社側は見込んでいる。
(内田 史信 =東洋経済オンライン)
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