シチズンは福島2拠点が操業停止。ただ製品への影響は限定的か【震災関連速報】
シチズンホールディングスでは東日本大震災を受け、福島県下のグループ2工場に被害が出た。いずれも停電や建物の一部損壊などがあり、15日午前の時点で操業停止の状態だ。
被害が出たのはシチズン東北・相馬事業所(相馬郡新地町、時計用ケースなどを生産)、ミヤノ(西白河郡矢吹町、工作機械部品などを加工)の2拠点。
特に影響が大きいのがミヤノ。本社建物の壁が崩落し、一部天井が崩れ落ちるなどの被害が出ている。地震発生の翌日に社長をトップとした緊急対策本部を発足、現在は建設会社の検査や従業員安否確認の対応に追われている。今4月に合併予定のシチズンマシナリーからも応援人材を受け入れ、インフラが復旧すれば、地震により揺れ動いた装置の動作確認などに乗り出す模様。ミヤノは岩手にも工場を持つが、大きな被害は発生していないようだ。
シチズン東北は、建物に目立った損害がない。ただ、こちらも揺れ動いた設備の精度確認が必要なようだ。また、従業員が地震被害に遭い、工場に集まれないという。
シチズンは主力製品である時計や関連部品を、中国の広州や長野で生産している。地震による被害はある程度業績に影響を与えそうだが、その範囲は一部事業・製品に限られそうだ。
(梅咲 恵司 =東洋経済オンライン)
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