大平洋金属は冠水・停電で操業停止続く、ステンレス原料主要メーカー【震災関連速報】
フェロニッケル国内首位の大平洋金属は、11日に発生した東日本大震災の影響で八戸本社・製造所(青森県八戸市河原木)で、操業を停止しており、再開時期も未定だ。
同製造所は地震直後に同市を襲った津波で冠水。停電も続いていることで、復旧の見通しが立っていない。また、固定電話やパソコンなど通信機能も途絶え、携帯電話で東京の本店と連絡を取り合う状況だ。ただ、かつて津波の被害を経験していたことから、危機対策が進んでおり、高めにつくった設備では冠水を招いたものの、4階建ての施設最上階などへの避難が速やかにおこなうことができ、人的被害は出ていない。
八戸製造所は大平洋金属唯一の製造拠点。ステンレス原料であるフェロニッケルを年間4万トン生産しており、住友金属鉱山を上回り国内最大の規模。現在は、津波で流れ込んだ泥の除去や清掃、設備の損傷状況を確認している段階。早期の操業再開を目指しているが、再開時期は未定だ。
(山内 哲夫 =東洋経済オンライン)
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