ホンダ「ジェイド」、乗ってわかった真の実力 新型ミニバンがストリームを名乗らないワケ
室内の全体的な雰囲気も、3~4代目オデッセイではミニバンっぽさをあえて残した印象のあったところ、ジェイドは低床で乗用車っぽい。また、他のHVではハイブリッドバッテリーをラゲッジ床下に搭載しているところ、ジェイドではラゲッジの床面の低さを優先してセンターコンソールに配置したことも特徴だ。
これによりウォークスルー性は損なわれるが、パーソナルな室内空間が創出される。これは良し悪しではなく好みの問題だが、この部分がどうなっているかによって、車内の雰囲気は大きく変わるものだ。さらには、まるで高級サルーンのようなインパネが印象的。アイボリー色を選ぶと車内は明るい雰囲気になり、大胆に張り巡らされた木目調パネルの質感も斬新で、個人的にも好感を抱いた。
旧型オデッセイよりアコードワゴンに近い
ジェイドはパッケージングとしては、オデッセイの後継というより、「アコードワゴン」に非常用の2座席を付けたクルマだといえそうだ。ただし、3~4代目オデッセイユーザーはもとより、現在ミニバンを愛用している人であっても、本当はこれで十分という人は少なくないはず。
燃費の面でも、JC08モード値でガソリン1リットル当たり25.0キロと公表されているとおりで、実際にも悪くはなさそうだし、上質感のあるインテリアを持ち、走りもよく乗り心地も快適という優位性もジェイドにはある。
別に3列シートをそれほど使うことがなくても、圧倒的な広さを求めて箱型ミニバンを選ぶのは自由だが、3列シートの使用頻度が低く、広さはそれなりでよく、走りや燃費を重視する人にとっては、いたって合理的な選択肢にはなりうると思う次第である。
ホンダの株価・業績 は「四季報オンライン」で
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら