森永乳業はグループの仙台工場が津波で1階が冠水、復旧作業のメドは立たず【震災関連速報】
森永乳業は11日に起きた東日本大震災直後の津波の影響で、連結子会社の東北森永乳業の仙台工場(宮城県仙台市宮城野区港)で1階が冠水し、大きな被害を受けた。
森永乳業は大震災に伴う工場の操業状態について正式に発表していないが、東洋経済の独自取材によれば、東北森永乳業の仙台工場は停電の影響もあり、現時点で復旧作業のメドは全くたっていない。ただ、全従業員の安全は確認済みだという。仙台工場では乳製品を生産している。
森永乳業は東北・北関東地域で、福島工場(福島市伏拝字清水内)、盛岡工場(岩手県盛岡市青山)、利根工場(茨城県常総市内守谷町)、郡山工場(福島県郡山市田村町)にも工場を構える。これら4工場は震災による深刻な被害は出ていないもようだ。このうち、郡山工場については今年1月に、今年9月末をもって生産を中止することを表明している。
今後、森永乳業は復旧作業と同時に農林水産省の要請を受けて被災地に粉ミルクと流動食の輸送を行う事が決定している。
あす15日以降、会社側から公式の現状報告が出される可能性が高い。
(張 子渓 =東洋経済オンライン)
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