半導体企業からは市況について変調を訴える声が上がる。ここ数年続いた好況は終わるのか。
歴史的な逼迫状態にあった半導体の需給に、変調の兆しが出ている。
国内半導体大手のルネサスエレクトロニクスの柴田英利社長は、7月28日の決算説明会で「おおむね堅調だが、PC、モバイル向けは弱含みだ。自動車向けも様子を見ながらシッピング(出荷)していきたい」と話した。
これまであらゆる用途で不足していた半導体が、一部で充足してきたと明らかにした。
米国では先行きに関して悲観的なニュースが相次ぐ。半導体メモリー大手のマイクロン・テクノロジーは8月9日、2022年6月~8月期の業績見通しを引き下げた。画像処理半導体最大手のエヌビディアも24日、2022年8月~10月期の売上高が3年ぶりに前年同期を下回りそうだと発表。半導体の「絶頂」は明らかに終焉を迎えている。
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