新日鉄は津波襲来の釜石製鉄所で一部設備が冠水、操業再開は未定、君津は再開【震災関連速報】

新日鉄は津波襲来の釜石製鉄所で一部設備が冠水、操業再開は未定、君津は再開【震災関連速報】

国内高炉最大手、新日本製鉄の釜石製鉄所(岩手県釜石市鈴子町)は、11日に発生した東日本大震災の影響で一部設備が冠水し、操業再開の見通しが立っていない。

同製鉄所は地震直後に同市を襲った津波で線材工場など一部設備が冠水。また、母材であるビレットの入荷や製品の出荷に使う自社港湾設備が損壊。復旧の見通しが立たない状況だ。ただ、構内の人的被害は出ていない。

釜石製鉄所には高炉などの上工程はなく、製造するのは自動車のばね材などに使う線材。当面の操業再開のメドが立たないことから、同じ線材工場のある室蘭や君津、さらに関西にあるグループの中山製鋼所との合弁での代替生産を検討中だ。

新日鉄は被害の把握に全力を挙げているが、現地とは連絡も取りづらい状況。まずは、社員や、その家族の安否確認を優先させている。いずれにしても、短期間での復旧は難しいもようだ。

また、同社最大の生産拠点である君津製鉄所(千葉県君津市君津)では、地震直後に高炉への送風を停止していたが、すでに再開。電力の需給バランスをみながらだが、出銑も再開している。つれて、圧延以降の下工程も稼働させている。室蘭では被害は出ておらず、名古屋や大分など、他の製鉄所で一時停止した出荷荷役も、津波警報の解除を受け、出荷を再開している。

(山内 哲夫 =東洋経済オンライン)

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