サッポロホールディングスは千葉工場で16日から出荷再開も仙台工場はライン一部崩壊で再開メド立たず【震災関連速報】
サッポロホールディングスは11日に起きた東日本巨大地震の影響で、仙台工場(宮城県名取市)と千葉工場(千葉県船橋市)に被害が及んだ。
仙台工場は津波による大々的な被害はなかったものの、地震の影響で製造ラインの一部が崩壊しており、稼働再開のメドは立っていない。現時点では近隣の被災者のため仙台工場を避難所として開放している。また、仙台工場の在庫にあった飲料水ペット500mlを名取市災害対策本部に1704本寄贈した。
千葉工場は倉庫内の商品が被害を受けたため、14~15日は出荷を見合わせ、16日から通常通りの出荷となる。ただ、「一部の商品については配送が遅れる可能性がある」(サッポロ広報部)はいう。さらに3月23日発売予定だった酒類新商品は出荷の目処が立たないことから、発売時期を延期する事となった。
被災地域のサッポログループ社員の安全については全て確認済みだが、従業員の今後についてはまだ不透明な状態だ。
なお、サッポロホールディングス傘下のサッポロ飲料は要請を受けて天然水「サッポロ日本名山の天然水谷川連峰」を仙台地方振興事務所(宮城県仙台市)に5760本、登米(とめ)地方振興事務所(宮城県登米市)にも5760本輸送済み。今後は要請が出ている岩手県と福島県にも迅速に水を輸送する。現時点で合計3万4560本の水を被災地に提供する予定だ。
サッポロは他にも節電に積極的に協力するため、社内はもちろん、東京都内のネオン看板をすでに12日より2カ所消灯。準備が整い次第、残り2つのネオン看板も消灯する予定となっている。
(張 子渓 =東洋経済オンライン)
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら