独のガス貯蔵、今冬越えに十分な確保依然難しい ロシアが全供給遮断なら需要を3カ月賄えず

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ドイツは天然ガスの貯蔵率を平時よりも急速に引き上げることができるかもしれないが、今年の冬を越すのに十分な燃料の確保は依然厳しい見通しだ。

電気やガスなど社会インフラを管轄する独連邦ネットワーク庁のミュラー長官は、ドイツのガス貯蔵率が11月までに目標の95%を達成できるとしても、ロシアが供給を全て止めてしまえば、暖房・電力・鉱工業需要の約2カ月半分にしかならないだろうと指摘。現在の貯蔵率は77%で、予定より2週間早く貯蔵が進んでいると付け加えた。

ミュラー氏は16日のインタビューで、「貯蔵率の引き上げに関しては、以前に比べればややペースが速いが、安心できる兆しではない。そうではなく、これは努力として理解されるべきだ。この調子で続けよう」と呼び掛けた。

今年の秋は例年に比べ気温が低くなるリスクがあり、供給がさらに混乱する可能性もあるため、10月までに貯蔵率を85%とする政府目標の達成は厳しいかもしれないとミュラー氏は発言。一部の施設は貯蔵に比較的長い時間がかかることもあり、11月に95%の目標は「達成が困難」であるように思われるとの認識も示した。

原題:

Germany Has Enough Gas for Less Than 3 Months on Russia Cutoff(抜粋)

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著者:Vanessa Dezem、Karin Matussek、Josefine Fokuhl

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