住友金属の鹿島製鉄所は火災鎮火も操業再開のメド立たず【震災関連速報】

高炉大手、住友金属工業の鹿島製鉄所（茨城県鹿嶋市光）は、１１日に発生した東日本巨大地震の影響で、操業停止が続いている。

同製鉄所は地震直後にガスホルダーで火災が発生。高炉への送風を停止し、すべての生産ラインを停止した。ただ、人的被害は出ておらず、津波による冠水などの被害もなかった。

住友金属は被害の把握に全力を挙げているが、ガスホルダー、コークス炉、高炉、岸壁クレーンなどの設備に被害が出ており、短期間での復旧は難しいもよう。当面は高炉の送風再開も見送る状況だ。

鹿島製鉄所は、和歌山と並び住友金属の中核拠点。自動車向けの薄板などを中心に生産している。

住友金属自身も鹿島製鉄所の操業停止は、業績面にネガティブな影響を与える可能性が高い。ただ、その詳細などについての算定は現段階では難しく、「東洋経済オンライン」は下表の予想を据え置く。今後、詳細な情報を得ながら、順次予想を見直す可能性がある。

（山内　哲夫　＝東洋経済オンライン）

《東洋経済・最新業績予想》

 （百万円）　 　　売　上　　営業利益   経常利益　 当期利益

連本2010.03　   1,285,845       -928    -36,634    -49,772

連本2011.03予   1,440,000     55,000     30,000     30,000

連本2012.03予   1,600,000     98,000     98,000     54,000

連中2010.09　     693,783     34,778     28,967     34,889

連中2011.09予     770,000     42,000     38,000     22,000

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 　　　　　　 　　１株益￥    １株配￥

連本2010.03　       -10.7          5　

連本2011.03予         6.5          5　

連本2012.03予        11.6      5-7.5　

連中2010.09　         7.5        2.5　

連中2011.09予         4.7        2.5