ヘッジファンドは手数料高いほど高成績の傾向 バークレイズ調査が示す「知りたくなかった事実」

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ヘッジファンドは高額な手数料を批判する人々に対して反論する根拠ができた。

バークレイズのキャピタル・ソリューションズ・グループによる最近の調査によれば、最も高い料金を徴収するヘッジファンド会社はより安価なところよりも長期的に高いリターンを上げる傾向があった。高額料金のファンドは業界の著名企業である場合が多い。バークレイズは約290のヘッジファンドの手数料とリターンを調査した。

複数のトレーダーを採用してさまざまな市場に投資するマルチマネジャーファンドのパフォーマンスが最良のグループに入った。また、顧客が運用コスト、ポートフォリオマネジャーの報酬、その他費用を全て負担する「パススルー」システムのファンドが「優れた純リターンを生み出した」という。部分的なパススルーまたはこうした料金を課さないファンドに比べ、ベンチマークを上回るリターンであるアルファも大きい傾向があった。

  

「確立されたマルチストラテジー運用会社は強力なブランドを持ち、最高の人材を採用できるとともに多くのデータを購入しインフラストラクチャーに投資する力もある」と、バークレイズの戦略コンサルティング米責任者、ロアーク・スターラー氏が解説。「コストを投資家に転嫁するため運用会社にとっても利益だが、高い料金を払ってもなおリターンが大きいので投資家にとっても問題はない」と指摘した。

こうしたパススルー手数料はほとんどの場合、預かり資産の2%、利益の20%を請求するいわゆる2/20モデルよりも高い。最も高額な項目であるポートフォリオマネジャーの報酬が含まれるからだ。

資産の一定割合やコストの一部を課す「伝統的な」ファンドの中では合計手数料が高い企業の方が優れた純リターンとアルファを生み出したことも分かった。

  

バークレイズは平均70億ドル(約9150億円)を運用する約40のマルチマネジャーファンドと、平均20億ドルの250の伝統的なファンドで、2019年から22年6月までの年間リターンを調査した。

原題:

Hedge Funds That Charge Most Tend to Perform Best, Barclays Says(抜粋)

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著者:Hema Parmar

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