みずほ役員人事、グループ再編に布石でも、”旧行バランス”変わらず

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みずほ役員人事、グループ再編に布石でも、”旧行バランス”変わらず

みずほフィナンシャルグループ(FG)は3月7日、グループ全体の役員人事を発表した。人事発表に先立つ2月下旬には、みずほFGがみずほ信託銀行、みずほ証券、みずほインベスターズ証券の上場3社の完全子会社化を検討していることが明らかになっている。今回の人事でも、グループ体制強化や再編を見据えた配置とみられるものもある。
 
 従来になかった配置として、みずほ信託銀行の常務執行役員である森脇朗氏が、みずほFGの常務執行役員を兼務し、2月下旬にFGで新設したアセットマネジメント企画室の担当役員となること。信託銀行役員がFG役員を兼務するのは今回が初めてのケースとなる。前身はグループ戦略部内にあった信託・資産運用企画チームで、ここを切り出して経営企画部内へアセットマネジメント企画室が設置された。
 
 昨年6月の株主総会で、株主から「再編すべき会社群があるように思える」との質問が出た際に、信託や資産運用関連のグループ会社が指摘されていた。みずほFGでは、「グローバルアセット&ウェルスマネジメントグループ」というカテゴリーに、みずほ信託銀行、みずほプライベートウェルスマネジメント、DIAMアセットマネジメント(第一生命とみずほFGの合弁会社)、みずほ投信投資顧問、資産管理サービス信託銀行と5つの子会社群を抱えている。総会で経営陣側は「各社の持ち味を生かしてグループで商品提供することに何の問題もない」と答えていたが、今回のアセットマネジメント企画室でグループの連携をさらに強化する狙いだろう。

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