資産運用をしている高齢者でも、“資産の取り崩し方法”について知識がない人が多い。その手法について、3つのパターンを紹介する。
退職世代にとってインフレは現役世代よりも深刻だ。インフレで現役世代の賃金が上昇しても、退職世代の公的年金の受給額の上昇幅は、制度上、賃金上昇率以下に抑えられてしまう。
退職世代の生活を示す等式として、生活費=勤労収入+年金収入+資産収入というのがよく使われる。インフレで生活費が上昇すれば、3つの収入増でカバーしなければならない。ただ、勤労収入増には年齢的な限界があり、年金収入増も前述のとおり限界がある。
そこで資産収入に期待がかかるが、資産運用をしている高齢者でも、多くが「保有資産の資産収入化」、すなわち“資産の取り崩し方法”にほとんど知識を持っていない。
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