降水確率30%でも大雨になることがある理由 傘を「持つ」「持たない」の境目を気象予報士が解説
かつて、私が所属する(株)ウェザーマップの気象予報士に「降水確率何%以上で傘を持っていきますか?」というアンケートが実施されたことがあります。
アンケートを実施した千種ゆり子気象予報士から、結果を提供してもらいました。
気象予報士は20%以下でも2割弱が傘を持って家を出る
「一般論として、降水確率何%以上で傘を持っていくことを勧めますか?」
「30~40%」と回答した気象予報士が圧倒的に多く、約7割でした。
例えばテレビの天気予報など、一般向けには、降水確率が30~40%以上で傘を持っていくように伝えている気象予報士が多いようです。
それでは、気象予報士自身はどうしているでしょうか。
「あなた自身は、降水確率何%以上で傘を持っていきますか?」
最も多かった回答は「30~40%」で、4割以上でした。「0~20%」でも傘を持つ気象予報士が2割弱います。合計すると、6割以上の気象予報士が降水確率40%以下で傘を持っていくことがわかります。
一方、3割以上の気象予報士は降水確率が50%以上ないと傘を持たないという結果が出ました。ただ、中には傘が嫌いで土砂降り以外は持たないなど、傘を持つ=雨が降ると思っているわけではない人もいるようです。
また、「降水確率より雨雲レーダーで判断する」「発雷確率や上空の寒気などの大気の安定度を確認している」など、降水確率だけで判断しないという声もありました。
私は、夏以外は30~40%以上で傘を持っていきます。
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