国鉄最強の電気機関車「EF66」今どこで見られる? カットボディも含め保存されている場所を網羅

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5月21〜22日に開催された吹田機関区での撮影会では、EF66 27の1エンド側に惜別ヘッドマークを掲出した(筆者撮影、取材協力:JR貨物)

国鉄最強の電気機関車だったEF66形0番代最後の生き残りであるJR貨物のEF66形27号機、通称「ニーナ」の定期運用終了が正式に発表され、5月21〜22日に吹田機関区で撮影会が催された。

ニーナは7月に交番検査、10月に全般検査の期限を迎える見込みだが、それまでの間に臨時運用に入る可能性はあるとしている。いずれにしても、遅くとも今年10月でEF66形0番代が引退することは確実となった。

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EF66形0番代のプロフィール

EF66形0番代は国鉄時代に1000トンの貨物列車を時速100kmで牽引するために開発。1966年にEF90形(→EF66 901)が試作され、1968〜1974年に55両が量産された。EF66形の定格出力は3900kWで、これは主力機だったEF65形(2550kW)の約1.5倍。まさに国鉄最強の電気機関車だった。

EF66形の密着自動連結器には牽引する10000系貨車に空気を供給する元空気ダメ管を装備。また、CLEブレーキの電磁回路用のKE72ジャンパ連結器を備えていた。

0番代は1次形の1〜20号機と2次形の21〜55号機に大別される。1次形は飾り帯の左右に通風口を備えていたのが特徴だった。また、1次形の中でも小変更があり、側面肩部分にある2分割の排熱口が16号機以降は4分割に変更されたほか、18号機以降は制御装置が改良されている。

1986年に開催された高崎第二機関区の一般公開で展示された時のEF66 1。前面飾り帯は3分割されており、左右は通風口を兼ねていた。密着自動連結器と元空気ダメ管が一体となっているのがわかる。ホースはブレーキ管のみ、ジャンパ連結器はKE72のみが装備されている(筆者撮影)

2次形はパンタグラフのスリ板から発生する金属粉などで前面窓が汚れないように庇が新設されたのが一番の相違点。また、前面飾り帯の左右にあった通風口が廃止された。32号機以降はさらに飾り帯の分割位置が中央寄りに変更されている。側面では点検蓋が車体中央のナンバーの位置に変更されるなどの外観上の変更点が見られる。その他2次形は制御装置や補機類、台車等も変更され、より高速運転向きとなっている。なお庇は11号機以外の1次形にも追設された。

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