国鉄最強の電気機関車「EF66」今どこで見られる? カットボディも含め保存されている場所を網羅

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11号機(鉄道博物館):鉄道博物館で保存されているEF66 11はJR貨物で活躍した未更新機。保存に際して後付けされた元空気ダメ管とホースを撤去する一方、密着自動連結器と一体型の元空気ダメ管を復活させた。また、11号機は1次形新造時の特徴だった庇なしで、パンタグラフも新造時の菱形PS17を搭載したままだったのも特徴。1次形の原型を限りなく残しているという点でも希少だ。

1次形で最後まで庇が取り付けられず、パンタグラフも菱形のままだったEF66 11が鉄道博物館の保存機に選ばれた。保存に際してスカート・連結器回りも国鉄時代の仕様に復元している(筆者撮影)
EF66 11の密着自動連結器には元空気ダメ管が復元されている(筆者撮影)

35号機(京都鉄道博物館):京都鉄道博物館で保存されている35号機もJR貨物で活躍した機関車。ただしこちらは更新工事を受けている。2013年に廃車後、保存に際して、装飾の復活や国鉄色への復元をしたほか、屋根上のクーラーは撤去された。しかしスカートの元空気ダメ管や、空気管なしの密着自動連結器はJR貨物時代のままとなっている。

更新機のEF66 35は保存に際して装飾の復元と国鉄色へ塗色変更、クーラーの撤去などを実施した。しかしスカート・連結器回りはJR貨物時代のまま、台車はグレーに塗装されている。初期更新機なので銘板は移動していない(筆者撮影)
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