リクルート「組織の同質化はリスク」と考える事情 ジェンダー格差是正、カギは「数字」の徹底分析

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リクルートが男女平等を目指して踏み込んだ施策を行う背景には、成長を続けるうえでの明確な“危機感”があった。

リクルートでサステナビリティ領域を担当する、柏村美生氏に聞いた(撮影:尾形文繁)

特集「リクルートが挑む 実践D&I」の他の記事を読む

特集「リクルートが挑む 実践D&I」(全5回)では、リクルートが掲げる男女平等の目標達成のために進める具体的な施策について掘り下げる。
日本企業の中でも意欲的な「2030年までに女性管理職50%」という目標達成に向けどう邁進していくのか。第2回は、サステナビリティ領域を担当する柏村美生氏に話を聞いた。
第1回:リクルートが「管理職の男女平等化」に燃やす執念(5月26日配信)
第2回:リクルートが「企業の同質化はリスク」と考える事情(今回)
第3回:リクルートは「28歳女性社員の憂鬱」を放置しない(5月28日配信)
第4回:リクルートが社員の「保育園探し」まで助ける必然(5月29日配信)
第5回:リクルート「管理職の暗黙条件」打破で見えた境地(5月30日配信)

全員が活躍できる環境が「合理的」

――グループ全体でD&Iに力を注ぐのはなぜでしょう。

当社は創業以来ずっと、「価値の源泉は人」「個を尊重する」と言ってきた。だから(D&Iを目標として)掲げているというより、企業のDNAともいえるものだ。私自身もいろいろな事業でトップを務めてきた中で、新入社員や組織長に向けて、そう繰り返し強調してきた。

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