子どもを産んだ社員が職場に復帰するうえでの重大ミッションが、保育園探しだ。リクルートは社を挙げてサポートする。
第4回は、リクルートが社内に抱える「保育園探しのプロフェッショナル集団」について、その活動内容や極意に迫る。
第1回:リクルートが「管理職の男女平等化」に燃やす執念(5月26日配信)
第2回:リクルートが「組織の同質化はリスク」と考える事情(5月27日配信)
第3回:リクルートは「28歳女性社員の憂鬱」を放置しない(5月28日配信)
第4回:リクルートが社員の「保育園探し」まで助ける必然(今回)
第5回:リクルート「管理職の暗黙条件」打破で見えた境地(5月30日配信)
「激戦区ですよ」と告げられ奮起
「お住まいの自治体は激戦区ですよ。このままのんびり構えていると、間に合いません」
リクルートで役員秘書業務を担当する光枝朝子さんは、社員の保育園探しをサポートする部隊「保活のミカタ」の相談員に告げられたその言葉に、愕然とした。出産を約2カ月後に控えた、2021年3月末のことである。
住まいがあるのは神奈川県横浜市。「東京ほどの競争率ではないはず。保育園のことは産後に考えればいい」と油断していた。だが、面談を受けてその意識は一変。翌日からは早速、家の周辺にある保育園の洗い出しや入園希望先の順位づけなど、夫とともに「保活」に乗り出した。
「面談は30分一本勝負。何かと忙しい産前・産後に何度も質問しなくて済むよう、情報共有から戦略立案まで30分でやりきるのを意識している」。両立支援施策を担当する、リクルートDEI(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)推進部の酒田絵美氏はそう話す。
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