リクルートが社員の「保育園探し」まで助ける必然 プロ集団が激戦区の「勝ち方」を徹底的に伝授

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 5
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

子どもを産んだ社員が職場に復帰するうえでの重大ミッションが、保育園探しだ。リクルートは社を挙げてサポートする。

保活の相談に来た社員に渡す“虎の巻”が「保活のコツBOOK」。自治体ごとの傾向と対策も掲載されている(写真:編集部撮影)

特集「リクルートが挑む 実践D&I」の他の記事を読む

特集「リクルートが挑む 実践D&I」(全5回)では、リクルートが掲げる男女平等の目標達成のために進める具体的な施策について掘り下げる。

第4回は、リクルートが社内に抱える「保育園探しのプロフェッショナル集団」について、その活動内容や極意に迫る。

第1回:リクルートが「管理職の男女平等化」に燃やす執念(5月26日配信)
第2回:リクルートが「組織の同質化はリスク」と考える事情(5月27日配信)
第3回:リクルートは「28歳女性社員の憂鬱」を放置しない(5月28日配信)
第4回:リクルートが社員の「保育園探し」まで助ける必然(今回)
第5回:リクルート「管理職の暗黙条件」打破で見えた境地(5月30日配信)

「激戦区ですよ」と告げられ奮起

「お住まいの自治体は激戦区ですよ。このままのんびり構えていると、間に合いません」

リクルートで役員秘書業務を担当する光枝朝子さんは、社員の保育園探しをサポートする部隊「保活のミカタ」の相談員に告げられたその言葉に、愕然とした。出産を約2カ月後に控えた、2021年3月末のことである。

住まいがあるのは神奈川県横浜市。「東京ほどの競争率ではないはず。保育園のことは産後に考えればいい」と油断していた。だが、面談を受けてその意識は一変。翌日からは早速、家の周辺にある保育園の洗い出しや入園希望先の順位づけなど、夫とともに「保活」に乗り出した。

「面談は30分一本勝負。何かと忙しい産前・産後に何度も質問しなくて済むよう、情報共有から戦略立案まで30分でやりきるのを意識している」。両立支援施策を担当する、リクルートDEI(ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン)推進部の酒田絵美氏はそう話す。

次ページ男性社員の妻も利用できる
関連記事
トピックボードAD