イマドキの若者が「住まい」に求める譲れない条件 意外!?「同棲」を希望するのは男性の方が多い

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そんなZ世代を対象とした「住まい選び」に関する調査結果をいくつか紹介しよう。若い世代が調査対象なので、住まい選びというのは、主に賃貸住宅へのひとり暮らしが想定されているようだ。

FJネクストホールディングスが2022年3月に公表した「『Z世代 ひとり暮らしの⽣活事情』アンケート」の結果を見よう。

「部屋探しの際、どの物件を選ぶか」を聞いた結果は次のとおり、圧倒的にWi-Fi完備を求めていることがわかる。

□ Wi-Fi 完備 77.3%
□ IoT(スマホ連動)家電備え付け 10.0%
□ 家具備え付け 8.0%
□ テレビ備え付け 4.8%

ほかにも、「映画・音楽のサブスク」利用が69.5%であったり、買い物をしたときの支払い方法は、「現⾦」(14.8%)よりも「クレジットカード」(55.3%)か「モバイル決済」(24.0%)が主流であったりなどで、Z世代では“サブスク化・キャッシュレス化”が進んでいることもわかる。

インテリアにもこだわり?

次に、SHIBUYA109エンタテイメントが2022年3月に公表した「Z世代の住まいに関する意識調査」の結果を見ていこう。

「あなたの理想の暮らし」を聞いたところ、先程の調査結果と同様に、「Wi-Fi等インターネット環境が整っていること」(56.5%)が全体で1位となった。ただし、男女それぞれで順位に違いが見られた。

男性は、1位が「Wi-Fi等インターネット環境が整っていること」(57.5%)、2位が「趣味と勉強の空間を分けられる」(44.0%)で、3位「セキュリティがしっかりしている(39.5%)」、4位「自分の好きなインテリアに出来る」(33.0%)だった。

一方、女性は、1位が「セキュリティがしっかりしている」で58.0%と高い数値を示し、2位が「Wi-Fi等インターネット環境が整っていること」(55.5%)、3位に「自分の好きなインテリアに出来る」(53.5%)、4位の「ファッションを楽しめる」(47.0%)も半数がこだわる結果となった。

Z世代の男女ともに、「セキュリティ」を重視するのは共通しているが、女性のほうがこだわり意識が強く、インテリアやファッションといった理想の空間デザインを希望していることがわかった。

さらに「あなたはインテリアにこだわっているか」を聞くと、「こだわりたいが、こだわれていない」が最多(男性47.0%、女性57.0%)だった。

同社は並行してグループインタビューも行っているが、「Instagramなどでは、部屋全体のインテリアを好みのテイストに変えるのは現状の金銭面的にハードルが高いことから、写真に映る部屋の一部分だけオシャレにする工夫を凝らしている事例も見られ」、「写真に映る部屋の一部分を “SNS映え”な雰囲気に演出している」という。

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