49歳の常務を社長に抜擢したオムロン、驚きの人事が狙うもの
「創業家から出なくてもいいだろう」
2代続けて創業一族以外の社長が就任するが、社内には気にする様子はない。立石会長は常々、「(オムロンの社長は)創業家から出なくてもいいだろう」と公言していた。
オムロンでは1958年に掲げた『企業は社会の公器』との理念が根付く。また、創業者・立石一真氏(故人)の持論であった「『できない』ではなく、どうすればできるかを工夫する」「改善の余地があるのならば、まずやってみる」といったチャレンジ気質あふれる社風がある。こういった創業家の精神が社員に浸透しているため、創業一族の求心力に頼る必要はないと判断しているようだ。
山田氏も「チャレンジを重視するのがオムロンの企業文化だ」と、決意を新たにした。最重要課題である海外事業を加速することができるのか。若きリーダーの手腕が試される。
やまだ・よしひと
1961年11月生まれ。84年、同志社大卒、立石電機(現オムロン)入社。健康医療機器部門を歩み、ロシアや中東など新興国市場の開拓で実績を上げた。学生時代はハンドボール選手として活躍。趣味は読書やゴルフなど。
(梅咲恵司 =東洋経済HRオンライン)
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