岡倉天心の弟で英文学者の岡倉由三郎は、学校で5年間英語を学んだ長男について「普通な英書も読めず、卑近な英文も書けず」と評している。111年前から、日本人と英語の関係はあまり変わっていないようだ。
今度は都立高入試で「話す」 「大人の思い」背後に感じる
──身もふたもないタイトルですが、ご自身と英語の関係は?
タイトルは出版社の編集長のアイデアです。最初は驚きましたが、日本人の多くが「できない」と嘆いていることと、私自身がそれほど「できない」こととが掛かっていて、今は気に入っています。
英語は、中学では好きで得意な科目でしたが、高校で全然わからなくなり、大学進学は無理かと悩んだほどでした。浪人して何とか大学に入れましたが。
新聞記者になり、一度は海外に出たいと思って30歳前後に再学習を始めました。英語学校に通ったり、社会人の勉強会に参加したり。英語を学ぶさまざまな人たちと出会う中で、私たちにとって英語とは何だろうと思ったのが、取材のきっかけです。
やがて記者としてのライフワークの1つのようになり、英語を通して日本人や日本社会を考えたら面白いだろうと、機を見ては取り組んできました。歴史や社会の視点も忘れないようにしています。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
ログイン(会員の方はこちら)
無料会員登録
登録は簡単3ステップ
東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
おすすめ情報をメルマガでお届け
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら