自分の子どもや部下のミスを叱らずにいられないあなた。「叱る依存」かも。
「叱らずにいられない」は依存、難しくても「手放す」必要
──臨床心理士でなければたどり着きにくい仮説ですね。
長年、発達障害と呼ばれる人たちの支援活動や支援者養成に関わってきました。発達障害の子はものすごく叱られるんです、保護者はもちろん教員、支援職の人間からも。現場は「叱る」から逃れられません。
そんな中で、「怒っちゃダメだけど、叱ることは必要」のような通説に違和感を持つようになった。「叱る」は相手のためというけれど、何の役にも立っていないどころか事態を悪化させている。
──そこに脳神経科学が加わって。
発達障害の人は大多数の人と比べ脳や神経に違いがある。どう違うのかを知りたくて、ここ10年くらいは脳・神経科学や認知科学を勉強していました。
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