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「今後も排ガス分析は必要 一流で本物の技術が大事」 堀場 厚 堀場製作所 会長兼グループCEO

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ほりば・あつし 1948年生まれ。71年甲南大学理学部卒業。72年堀場製作所入社。77年米カリフォルニア大学アーバイン校電子工学科修士課程修了後、92年社長、2005年会長兼社長、18年から現職。(撮影:梅谷秀司)
京都に本社を置く計測機器大手の堀場製作所。自動車のエンジン排ガス測定装置で世界シェア8割、半導体製造に用いるガスを制御するマスフローコントローラーで6割を誇る。世界的な半導体増産投資で半導体向けの売り上げは好調。ただ脱炭素によるEV(電気自動車)化の流れは逆風だ。今後の成長戦略を堀場厚会長兼グループCEOに聞いた。

過去最高を記録した自動車部門の売上高

排ガス測定装置など自動車向けの売上高が最高だったのは2019年12月期。燃料電池向けなどの成長で超えられるか。

──2021年1〜9月期の半導体向け事業の売り上げは前年同期比50.1%増でした。

今、生産キャパシティーはフルで、生産設備の増設もしている。追加で投資しなければ、需要に対応できない。また生産効率向上に努力している。

ただ、製品を造るための部品が(供給難で)足りない。例えば、数十円の部品がないため、数十万円の製品が出荷できない状態だ。

──半導体業界は需給バランスが崩れやすいですが、次の落ち込みへの備えはどう考えていますか。

落ち込むというよりスローダウンだ。市場が広がり、絶対需要は伸びている。例えば自動車にはこれからさまざまな機能がついていくことで、搭載される半導体の数が10倍以上になるだろう。

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