コロナ禍の超金融緩和で巨額のマネーが世界の市場に流れ込んだ。日本の証券市場も活況に沸き、証券各社の業績も上向いたが、米国を筆頭に金融引き締めは刻一刻と迫る。手数料引き下げ競争は激化、株や投信の売買を仲介するだけでは稼げない時代だ。厳しい環境下で成長をどう維持するか。大和証券グループ本社の中田誠司社長に聞いた。
2023年度達成目標の預かり資産残高
2021年9月末時点で約77兆円。残高ベースの手数料体系の導入が進めば収益の要となるため、株主からも注目されている。
──2023年度までの中期経営計画で預かり資産残高90兆円の目標を掲げています。21年9月末時点では約77兆円ですが、どう伸ばしていきますか。
3年後に88.9兆円という試算が出たので、90兆円の目標を掲げた。中計策定時の預かり資産残高は75.3兆円。個人向けで年1.2兆円、法人向けで同1.4兆円、時価変動のプラス2.6兆円を見込む。株の売却による資金流出も3年間で約2兆円と想定している。
ただし90兆円という額面よりもわれわれの戦略に沿った預かり資産が増えているかがより重要だ。
──戦略に沿った預かり資産とは具体的にどのようなものですか。
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら