初級の経済学は、時間の概念が登場しない静学的な分析が中心であり、それによってかなりのことが説明されることが多い。そのため、経済政策の効果や影響を考える際に、タイミングやスピードの重要性が、十分に強調されなかったりする。
しかし、現実の政策を考える際には、その政策が、どんなタイミングで実施されるのか、どの程度のスピード感を持って実行されるのかが極めて重要な要素であることは、言うまでもない。
例えば、感染症拡大防止策は、それがどれだけ適切なものだったとしても、感染が拡大しきった後に実行されたのでは、その意味は大きく弱まってしまうだろう。また、感染が広がっていくスピードに対応できなければ、効果も薄れてしまう。
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