巣ごもりに伴う物流活況が追い風。5カ年の新中計で物流施設開発に積極投資。
EC(ネット通販)の拡大を受けて繁忙が続く物流業界。荷物を運ぶ配送業者はもちろん、荷物の保管や配送の拠点として利用される物流施設の需要も旺盛だ。東証1部上場の物流施設デベロッパーであるシーアールイーの業績にも、追い風が吹いている。
2009年に設立されたシーアールイーは、物流施設の開発と管理、マスターリース(一括借り上げ)を柱とする不動産会社だ。前21年7月期決算は売上高475億5600万円(前々期比15.4%増)、営業利益57億7200万円(同36.5%増)と、物流需要の高まりを象徴する大幅増収増益だった。
市場を驚かせたのは、この決算と同時に公表した中期経営計画だ。21年7月期に62億円だった事業利益(営業利益+持ち分法投資損益+のれん償却費)を、5年後の26年7月期までに120億円へ倍増させる。野心的な計画だが、亀山忠秀社長は「案件はしっかりある。『えいや』で決めた数値ではない」と自信を見せる。その計画の達成に向けて、今22年7月期の業績は売上高616億円(前期比29.5%増)、営業利益86億円(同49.0%増)と出足好調となる予想だ。
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