馬毛島の元オーナー、肉親との骨肉の争いの果て 後継社長の次男解任、経営権めぐる裁判も勝訴

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馬毛島と同島の元オーナー・立石勲氏をめぐる物語も今回が最終回。肉親との骨肉の争いの果てに、立石氏は何を得たのか。

馬毛島を案内する立石勲氏。後ろに見えるのはニホンジカの亜種マゲシカ(2011年、筆者撮影)

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「お惣菜をスーパーで買ってね、家でひとりで食べてるんですよ」

2019年夏、久しぶりに会った馬毛島のオーナー・立石勲氏はそうしんみりしていた。

立石氏には3人の若い息子たちがおり、60歳ほど年が離れていた。馬毛島をめぐって防衛省と喧々囂々のやりとりを繰り広げたのも、若い息子たちに食べるのに困らないだけのものを遺したいからだと語っていた。だが、その息子たちと絶縁状態になり、85歳を過ぎて世田谷区の自宅で独り暮らしをすることになったのだ。

防衛省相手に強気の姿勢を貫く

2012年末、自民党が民主党から政権を取り戻すと、立石氏と防衛省の間で進められていた馬毛島の取得交渉は仕切り直しとなった。だが、両者の間の不信感は深刻なものとなっていた。

あくまでも島を売却するよう求める防衛省に対し、立石氏は賃貸を主張して譲らない。アメリカ海軍の空母艦載機の離着陸訓練(FCLP)の候補地となるような場所は、国内には馬毛島のほかにはないことを熟知するだけに、立石氏は強気の姿勢を崩そうとはしなかった。

第2次安倍政権発足の翌日、立石氏は自民党幹事長となった石破茂宛に「お願い」と題した文書を提出している。

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