祖父母の「孫育て」参加に母娘関係の強さが影響 公的子育て支援や保育市場の発達度合いによる違いも

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少子高齢化は、先進国共通の問題だ。持続可能な社会を実現するには、出産を促し現役世代の人口比率の低下に歯止めをかける必要があり、そのためには、子どもを育てやすい環境づくりが重要である。

子育て環境については、例えば欧州の先進国でも国によってかなりの違いがある。公的な子育て支援が整備されているか保育市場が発達しているなら、保育所やベビーシッターサービスなどの利用により家庭の負担は大幅に低下する。そうでない場合は、親、つまり子にとっての祖父母に子育ての応援を頼む場合が多いだろう。

筆者はイタリアのパドヴァ大学のジョルジョ・ブルネッロ教授と共同で、欧州の高齢者パネル調査データを利用して祖父母の孫育て参加の分析を行った。分析には、「第1世代(祖父母)」が存命で、「第2世代(両親)」家庭に「第3世代(子ども)」が存在するデータを使用した。

データによると、孫育てへの貢献度が高いのは、イタリア、スペイン、ポルトガルなどラテン系の国々で、低いのはスウェーデン、デンマーク、ルクセンブルクなど北方の国々(非ラテン国)だった。

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