「抗体カクテル療法」が期待される根本理由 入院患者だけでなく外来診療でも投与が可能に
新型コロナウィルスの感染拡大が収まらない中、「抗体カクテル療法」がにわかに注目を集めている。これは新たなコロナ治療薬として2021年7月に承認された「ロナプリーブ」のことだ。
その印象的なネーミングもさることながら、医療現場での活躍が期待されている。以下のポイントに絞って抗体カクテル療法を解説していこう。
②コロナにどれくらい効くのか?
③陽性患者は誰でも治療を受けられるのか?
④薬はどこの病院にもあるのか?
⑤抗体カクテル以外に有効な薬はあるのか?
①抗体カクテルとは?
体内でのウイルス増殖を抑えるため、それぞれ別の働きをする2つのタイプの抗体がブレンドされていることが「カクテル」というネーミングの由来。抗体が2つあることで、ウイルスに変異が起こっても効果をキープしやすいのが特徴だ。
各自治体で進められているファイザーやモデルナのワクチン接種とは違い、抗体カクテルは静脈に注射し、およそ1時間かけて点滴を行う。
これまでに承認されたコロナ治療薬は3種類(レムデシビル、デキサメタゾン、パリシチニブ)あるが、今年7月に承認されたロナプリーブはこれらと大きな違いがある。
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