一攫千金をもくろむビットコインの「鉱山主」たちが、辺境の地に生み出した想像を絶する「奇観」。中国政府のマイニング禁止で消えた幻を追う。
まずは上の写真をご覧いただきたい。
2021年5月、中国四川省西部の険しい山間部で撮影された、チベット族の女性労働者のポートレ-トだ。
彼女が手にしている花束のようなものは、実は仮想通貨のビットコインの「採掘機」に接続される電源ケーブルである。
この写真は、最先端のデジタル技術の申し子であるビットコインと、経済発展から取り残された辺境の貧困地区の意外な関係を象徴する1枚として、中国のネット上で大きな反響を呼んだ。
撮影者は中国の調査報道メディア「財新」の記者、丁剛(ディン・ガン)氏。彼がカメラに収めた"ビットコイン鉱山"の知られざる素顔を見ていただこう。
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