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テンバガー候補の探し方 『会社四季報』使いこなし術

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株価が10倍以上になる銘柄を『会社四季報』をフル活用して見つけよう。

複眼経済塾 塾長 渡部清二
わたなべ・せいじ 大手証券会社に23年間在籍し、日本株セールスに携わる。2016年から全国の個人投資家約1000人を束ねる複眼経済塾の塾長として、四季報読破と日経マジ読みを教える。
写真:過去の『会社四季報』もつねに手元に置いている

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10倍株

『会社四季報』を毎号最初から最後まで、約2000ページすべて読む。そんな“四季報読破”を私は20年以上続けている。そうして獲得した投資法が「テンバガー候補の発掘」だ。

テンバガーとは、株価が購入時から10倍に跳ね上がる株のこと。バガーは野球の「塁打」のことでテンバガーは「10塁打」、つまり1打撃で10個もベースを踏むような大ホームランといったイメージだ。

テンバガーを探すには、次の4つのステップを踏む。

まず「ステップ1」として、株価が10倍以上になった銘柄の実例を探す。今年3月発売の『会社四季報』2021年2集春号10ページでは、時価総額が5年前と比べ10倍以上になった23銘柄が掲載されている(下表)。1位のレーザーテックは43.1倍なので、5年前に100万円投資していれば現在は4300万円になったということ。5年前のレーザーテックには、株価が大きく上がる何らかの理由があったはずだ。

その理由を5年前の『会社四季報』16年2集を読みつつ見つけ出すのが、「ステップ2」である。チェックすべきは定性情報と定量情報の2つ。記事や株価チャートの形といった定性的な情報に加え、成長性を示す今期・来期の増収率、稼ぐ力を示す営業利益率、健全性を示す自己資本比率など定量情報も分析もする。

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