密を避ける乗り物として需要が拡大。買い取り戦略の見直しも後押し。

バイク王&カンパニーの専門店「バイク王」の店頭。業績好調で3期連続の増収増益を見込む(写真:バイク王&カンパニー)
中古2輪車買い取り最大手で、小売り併設の専門店「バイク王」を展開するバイク王&カンパニーが快走している。1月12日に発表した2020年11月期決算は、売上高223億4900万円(前期比11.1%増)、営業利益7億700万円(同3.4倍)と好決算だった。
バイク王は買い取った中古2輪車をオークションを介して販売店に卸売り(ホールセール)し、同時に全国の「バイク王」61店舗(21年2月現在)で小売り(リテール)も手がけている。買い取りによる年間の2輪車仕入れ台数は約10万台に上る。
20年11月期は卸売りの売上高が129億4200万円(前期比3.0%増)と増収だった。販売台数は前期比で減ったが、1台当たりの売り上げ単価を向上させる高単価戦略が奏功した。同社は、「密を避ける乗り物として2輪車需要が高まり、オークションでの単価が上がった」(経営企画グループの佐藤大介マネージャー)とみる。通勤・通学に加え、キャンプなどアウトドアブームもバイクの需要を後押ししている。
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