
米アマゾンが9月に発表したクラウドゲームサービス「ルナ」は月額約600円

世の中がDXの大波にさらされる中、デジタル技術に支えられてきたゲーム業界も大きな変革期にある。その火付け役が「クラウドゲーム」だ。米グーグル、米マイクロソフトに続き、9月には米アマゾンが参入を発表した。
11月12日に発売が迫るソニーの「プレイステーション5」のように、これまでのゲームはパッケージソフトを購入するか、一度スマートフォンなどにダウンロードしなければプレーできなかった。しかしクラウドゲームは、ネット経由でストリーミング配信される。ゲームの画像処理やデータの保存はクラウド側で行われるため、ゲーム機は必要ない。
注目すべきは、参入企業が3社とも世界規模のクラウドベンダーということだ。データセンターでの高速処理と低遅延のネットワークが必要になるため、自前のインフラを持っていなければ展開が難しいのだ。例えばグーグルのクラウドゲームサービス「スタディア」では、ゲームを配信するクラウドとプレーヤーとの間に小規模のデータセンターのような処理設備を設置することで、配信速度を強化している。
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