トロイカ体制のJフロント、パルコ軸に成長描けるか 山本良一社長の後任に好本達也氏が昇格

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百貨店不況に挑む。

Jフロントの新経営陣は「トロイカ体制」で次の成長を模索する(撮影:今井康一)

大丸松坂屋百貨店を展開するJ.フロント リテイリングは4月10日、山本良一社長(69)が退任し、後任に同社取締役で大丸松坂屋百貨店社長の好本達也氏(64)が昇格する人事を発表した。

山本氏は「期せずして逆風下での船出となるが、当初から計画していた社長交代を実行することにした」と語った。

今回のトップ交代については、「そろそろだろうな」(Jフロントグループ幹部)とみられていた。山本氏は2003年に大丸(当時)の社長に就任。大丸と松坂屋ホールディングス(HD)が統合して誕生したJフロントの社長に13年に就いていた。

Jフロントは17年以降、「GINZA SIX」(東京・中央区)や大丸心斎橋店本館(大阪市)、渋谷パルコ(東京・渋谷区)などの大型案件を次々と手がけた。ところが百貨店業界に新型コロナウイルスが襲いかかり、同社も4月8日から9店舗の休業を余儀なくされている。

Jフロントが10日に発表した21年2月期の業績見通しは、営業利益が前期比70%減の120億円。これは「上期に新型コロナの影響がピークアウトし、下期には上向く」(同社)楽観シナリオに基づくもので、いずれ下方修正を迫られそうだ。

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