経営者に敵対する株主は“悪”なのか。本人たちの言い分を聞いてみた。
激しいアクティビズムの結果、投資先企業の自己資本が目減りし、土台が揺らいでしまったら元も子もないのではないか。
そんな疑問に対し、旧村上ファンドから独立、東レや蝶理に投資し、自社株買いなどを求めているストラテジックキャピタル代表取締役の丸木強氏は、「潰れると言い訳する経営者が多いが、そんなことはどうでもいい。われわれは株主として、配当と株価がどうしたら上がるのかだけを考えている」と断言する。
村上ファンド系の投資会社・レノ代表取締役の福島啓修氏も、「配当を求めることが悪のように言われるが、ご自身で実際に投資をして株主になってみてください、という話だ」と世間のアクティビスト批判に異議を唱える。
「経営者の方々は年に1回の株主総会で『株主の皆様、いつもありがとうございます』と平身低頭してお辞儀をする。あれは本心なのか」
そもそも、リスクを取っている株主を何だと思っているのか、という憤りが福島氏にはある。
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