INDEX
資金力に乏しい個人投資家が「アクティビスト」のまねをするのは難しい。巨額の資金で標的企業の株式を大量取得し対話にこぎ着けることが難しいからだ。
だが足元では、個人投資家がアクティビストの活動に便乗できるようにするサービスや、個人の資金を集めてアクティビストファンドとして運用する事業が始まっている。
ネット証券大手の松井証券は、4月10日から個人投資家向けに、大口投資家の動きを簡単に追跡できる情報ツールの提供を始めた。
「アクティビスト追跡ツール」と銘打ったこのサービス。最大の特徴は、大口の投資家が株式を大量に買ったタイミングや、カラ売りした際の残高を、株価の推移と一緒にわかりやすく表示できることだ。
表示例を見ると、村上ファンド系のレノがレオパレス21の株式を取得(画面上では▽で表示)した後に、株価が上昇したことが直感的にわかるようになっている(下画像)。
個人にも門戸を開く
このサービスでは、大口投資家の動向を公開情報から取得している。元データの大量保有報告書やカラ売り残高の報告は誰でも閲覧可能だが、毎日多数の報告が行われるため確認作業が個人には煩雑だ。
開発を手がけた松井証券の窪田朋一郎・営業推進部副部長は、「ツールを使えばファンドごとの売買パターンがわかるので、小回りの利く個人投資家は先回りして投資できる」と話す。
将来的には、大口投資家が提出した株主提案の内容を、個人投資家に説明するサービスを追加し、投資先企業への関心を高めたい考えだ。
個別の株を売買するのが面倒だという人には、投資信託という選択肢もある。
この記事は有料会員限定です
残り 631文字
