「"面白い"を素早くコンテンツに変えていく」 【プラスオリジナル】フジテレビ新社長5000字インタビュー
2010年を最後に「視聴率三冠王」の座から遠ざかっているフジテレビ。課題はどこにあるのだろうか。プラスオリジナルで新社長への直撃インタビューをお届けする。
――2010年を最後に、「視聴率三冠王」の座から大きく遠ざかりました。今のフジテレビの課題はどこにあるのでしょうか。
それまでは日本テレビと視聴率首位を争う時期が続き、延べ30年ほど、1位と2位を行き来していた。かつてのフジテレビは確実に「時代の心」みたいなものを捕まえていて、変化に対応できていた。ただ、ある時期からわれわれが硬直化し、そのスピード感についていけなくなった。その証拠にここ数年、(「めちゃ×2イケてるッ!」や「とんねるずのみなさんのおかげでした」といった)いくつもの長寿番組を打ち切らざるを得なかった。
一連の改革が終わり、去年の後半くらいから数字(視聴率)も徐々に上がってきた。試行錯誤を繰り返しながら新しいフェーズに入っていこうという局面で、社長のバトンを渡されたと認識している。
新しい挑戦への速度が鈍った
――「硬直化」はなぜ起きたのでしょうか。
保守的で傲慢になっていた。(視聴率で)勝ってきた中で、知らず知らずのうちに過去の成功体験から脱却できなくなり、新しい挑戦への速度が鈍ってきた。番組が当たっているときは新陳代謝のスピードも遅くなる。なぜなら、変える必要がないから。構造的な部分だ。成功した企業がかかりやすい病気だと思う。
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