5700万人のユーザーを集める有料動画配信の最大手が今秋、日本に上陸する。黒船の全貌をリポートした。
アップル、グーグル、フェイスブック……。デジタル時代のライフスタイルと産業勢力図を一変する企業はいつも、米国シリコンバレーからやってきた。次の革命児もまた彼の地から日本に上陸することになりそうだ。カリフォルニア州ロス・ガトスに本社を置く有料動画配信の世界最大手、ネットフリックス。今秋、日本市場に参入する。
動画配信といえばユーチューブが頭に浮かぶ人も多いだろう。あちらが主に視聴無料、広告で収益を得るADVODと呼ばれるビジネスモデルであるのに対し、ネットフリックスは毎月7.99~11.99ドル(米国の場合)の月額料金をユーザーから集め、広告なしの動画やドラマを視聴量無制限で提供するSVODというモデルだ。テレビやパソコン、スマートフォンなど、インターネットにつながる端末でドラマや映画を楽しめる。会員数は一本調子の右肩上がりで、2014年末に5739万人(図表1-(1))に達した。米国内では全世帯の4分の1がユーザーだ。
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