日本人が大好きなハワイ、そしてインバウンド急増に沸く沖縄。2つのリゾートを徹底比較することで「世界から愛される観光地」の条件が見えてきた。
「ハワイには一度夢中になると、何度も行きたくなってしまう魔力がある」
そう語るのは、JTBハワイなどに勤務し、10年以上ハワイに住む、星野明夫・日本ハワイ旅行業協会前会長だ。「ハワイの魅力は過ごしやすい気候と貿易風がもたらす風。気候風土や独自の文化に加え、歴史的にリゾートとして確固たるブランドを築いてきた」(同)。
一方、沖縄は19世紀までの450年間、琉球王国として培われてきた独特の文化が売りだ。魔よけの名物「シーサー」が散見される那覇市のメインストリート・国際通りや、赤瓦が青空に映える首里城は沖縄の象徴だ。「やんばる」と呼ばれる本島北部の豊かな森林や、八重山諸島など離島の静かなビーチや自然も魅力となっている。
観光客の質は大きく違う
今、ハワイと沖縄という2つの観光地が日本で注目を高めている。
ハワイは全日本空輸(ANA)が5月に大型旅客機A380を成田─ホノルル路線に投入し、広告宣伝を積極化。対抗する形で従来ハワイに強い日本航空(JAL)も宣伝を増やしている。
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