──『ファクトフルネス』が世界の読者に受け入れられた理由をどのように考えていますか。
現在は大量のニュースがあふれ、人々はおびえて悲観的になり、バラバラに分裂している。この本に興味を持ってもらえたのは、世界の真の全体像と、人間が間違えてしまう脳のメカニズムの双方を示したことが大きな理由だと思う。この本によってニュースに対処する方法を身に付け、これまで世界について知らなかったことを学んでもらえればうれしい。
メディアや教育制度が果たすべき役割
──ファクトフルネスという言葉は造語ですね。
この言葉を発明したのは、オーラだ。「マインドフルネス」(今この瞬間の精神状態に意識を向けるための瞑想やトレーニングを指す)から着想を得た。ファクトフルネスという言葉は、自分が事実を認識する精神状態について深く意識を向ける方法を見つけることを指している。
──本書では「ネガティブ本能」や「過大視本能」「単純化本能」など、人間が間違えてしまう10の本能を指摘していますね。
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