有料会員限定

ビジネスパーソンに必須! 平均、中央値、分散の思考法 FACTFULNESS実践編|統計リテラシーを高める

✎ 1 ✎ 2 ✎ 3 ✎ 4 ✎ 最新
拡大
縮小

小学校教育でも統計重視の流れ。基礎、応用を学んだら次は実践だ。自分でデータを活用できるようになろう。

(Graphs / PIXTA)

特集「FACTFULNESS 日本版」の他の記事を読む

データを活用する能力を重視する流れは、ビジネスの世界にとどまらない。文部科学省が教育内容の基準を定めた「学習指導要領」の改訂にも、それがはっきり表れている。

目的に応じいろいろな「代表値」を使いこなす

ある集団の中心的な傾向を示すデータを「代表値」という。最も基本的な代表値である平均値は小学校の算数で教mえられてきたが、新学習指導要領では、これまで中学1年で教えることとされていた「中央値」「最頻値」についても前倒しして小学6年で教えることとされた。2020年に全面実施が予定されている。

平均値については、改めて説明するまでもないだろう。データの個々の値を合計して個数で割った数字だ。わかりやすいだけに、代表値の中で最も身近に使われている。

ただ、そこには落とし穴がある。例えば、中学1年の数学の授業では生徒に次のような問いかけをすることになっている。

「ある靴メーカーが、来年にどのようなサイズの靴を多く製造するべきかを検討している。この場合、今年1年間に売れたサイズの平均値を最も多く製造するという判断は正しいか」

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
FACTFULNESS 日本版
フィナンシャル・タイムズ・アフリカ編集長に聞く
棒・折れ線グラフ一本やりから卒業しよう
FACTFULNESS実践編|統計リテラシーを高める
2015年ノーベル賞経済学者に聞く
「円が安全通貨」はどこまで本当か
反中・反韓のネット右翼はどこまで深刻か
FACTFULNESS応用編|事実に基づき多面的に考えよう
『ファクトフルネス』共著者に聞く
急成長を遂げた日本の軌跡を現在の世界各国と比較
FACTFULNESS基礎編/1つだけの数字に着目してはいけない
FACTFULNESS基礎編//GDPに頼った日本独り負け論は一面的
FACTFULNESS基礎編/あなたはなぜ勘違いするのか?
驚きの数字・統計
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT
有料法人プランのご案内