
東急電鉄会長の野本弘文氏が夢と希望を抱いて上京し、早稲田大学の理工学部に入学したのは1967年4月のこと。ちょうど本部キャンパスから大久保キャンパス(現・西早稲田キャンパス)への全面移転が完了した年だった。
「ものを作るのが好きだったので、建築の分野に進むことも考えていましたが、建物の設計よりももっと幅広くいろんなことができるのではないかと思い、土木科を選びました。実は建築に必要なデッサンが苦手だったんですけど」
入学時に第2外国語としてフランス語を選択した。
「ドイツ語よりも既修者が少ないだろうと思ってフランス語を選んだのですが、1年生のときのクラスの50名のうち、なんと35名が高校でフランス語を習った早稲田大学高等学院出身者。初めから差をつけられてしまいました」
当初の思惑は外れたが劣等感はなかったという。というのも、授業では特別難しいことをやっていたわけではなく、十分についていけたからだ。それよりも思い出に残っているのは友人ができたことだという。
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