
かめい ただお/1955年生まれ。兵庫県出身。81年早稲田大学大学院修士課程修了後、日建設計に入社。大規模プロジェクトで受賞多数。15年社長就任。一級建築士、日本建築学会会員。[写真]多様な素材サンプルがある本社マテリアルセンターにて。手には大学院の論文成績優秀者に贈呈される佐藤賞のブロンズ像(撮影:風間仁一郎)
日建設計の亀井忠夫社長は東京スカイツリー、さいたまスーパーアリーナなど大規模建造物の設計で日本を代表する建築家だ。
亀井氏は1977年に早稲田大学理工学部を卒業後、78年に米ペンシルベニア大学芸術学部大学院建築学科修士課程を修め、81年には早稲田大学大学院理工学研究科建設工学専攻修士課程を修了。同年3月に日建設計に入社した。
「子どもの頃から建築には興味がありましたが、正式に建築の道を進もうと決意したのは神戸高校3年生の頃。東京の大学に進むべきだと考え、建築学科のある早稲田を受験しました」
73年4月に入学して以降はまさに建築漬けの毎日。早稲田大学では1年生から建築学を学ぶが、180人いた同級生のほとんどが大学での講義のほかに上級生の課題である製図や模型作りを手伝っていた。学校では教わらないことを先輩から学び取るという方法だ。
「当時、国立大学には個人専用の製図台がありましたが、学生数の多い早稲田にはなかった。基本的に作業は自宅で行うものの、先輩の下宿で手伝うこともあった。徹夜続きで風呂に入れない日が続いたこともありました」
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