流れるようなセールストークに感動すら覚えたが随所に矛盾も。
外資系生保のプルデンシャル生命保険は、MDRT会員数で21年連続国内1位を誇る。MDRTとはミリオン・ダラー・ラウンド・テーブルの略で、年間の手数料収入などの高い基準を達成した者だけが入会できる。プルデンシャルには1387人のMDRT会員がいる(3月現在)。優秀な営業職員が多いプルデンシャルの営業テクはどんなものなのか。体験者に匿名で報告してもらった。(編集部)
私は30歳。自営業の夫と共働きで子どもはいない。夫の仕事はすこぶる順調だ。そんなわが家に、プルデンシャルの営業マンが来ることになった。知人を介し紹介されたのは三浦氏(仮名・40)。営業成績はトップクラスだがMDRT会員ではないという。「契約しなくてもいいから、ぜひ話だけでも」と言うので、それならと東京・新宿区の自宅に来てもらうことにした。
三浦氏は10月上旬のある日の午後1時に来訪。長身でスーツ姿だ。
「結論から言ってしまうと、保険って絶対に必要なものじゃないんですよ」。のっけからそう話す三浦氏。わざわざ説明に来て「必要ない」とはどういうこと? 思わず興味を引かれる。
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