小僧寿し「580円ラーメン」は美味いのか 1号店は想定の倍近くを集客

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マイルド白濁の「ラーメン」。茹で時間が短い極細麺で高回転も計算

麺は業界用語で「切歯26番」という極細タイプで、通常だと茹で時間は約30秒。早く料理を提供できる理由だ。メニューは豊富そうに見えるが、味玉やもやし、ねぎ、レモン、チャーシューなどのトッピングでバリエーションを増やしている。また、もともとは寿司業態というイメージを生かすために、魚介オイルや生海苔を合わせた「小僧特製魚介ラーメン」(950円+税)なる一品も提供中だ。

小僧寿しは長引く業績低迷に加え、すかいらーくやファンドなど大株主がクルクル替わり、この1年間で社長が2回交代。ピーク時にFC含めて約2000まで拡大した店舗数も400店前後まで縮小している。経験のないラーメン店への進出を「迷走」と酷評する向きもある。

出足は当初計画を大きく上回る

ただ、小僧寿し広報の広報担当者によると、麺や小僧・京成八幡店は「当初は1日80食を目標にしていたが、12月1日のオープン初日は来店者数が134、12月2日も140と好調でその後も、順調に推移している」という。12月12日に開店した2号店の麺や小僧・光ヶ丘店(東京都練馬区)も週末に250人近くが訪れる人気ぶりだ。

そもそも小僧寿しがラーメンに進出したのは、既存の人材を最大限に生かそうとする狙いがある。この夏、小僧寿しは希望退職で全従業員の約3割が退職。一方、それでもこれまで雇ってきた人材も多く残っている。たとえばずっと寿司を握ってきた社員(職人)が、経験のない料理にいきなり対応するのは難しい。特に日本料理やフレンチ、イタリアンなどは顕著だ。

一方、ラーメンも決して安易に作成できる料理ではないが、比較的、経験がなくても対応はしやすい。というのも、麺は蕎麦やうどんのように手打ちしなくても、製麺所から調達することが可能で、特注対応もしてくれる。さらにスープも寸胴で1種類のスープを炊くというスタイルが採れる。

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