優れた製品やサービスに国境はない。海外市場を開拓する。
ピジョン|中国でブランド作りに成功 ほ乳瓶が現地の通販で人気
ほ乳瓶や乳首型吸い口(ほ乳瓶用乳首)など育児用品で知られるピジョンの業績が好調だ。2019年1月期の売上高は前期比4.3%増の1070億円、営業利益は同5.1%増の204億円になる見通しだ。同社はほ乳瓶・ほ乳瓶用乳首で国内トップのシェア7割を誇る。
国内での高シェアもさることながら、ピジョンの売上高の5割は海外事業によるものだ。販売地域は、アジアや中近東、北米など幅広い。海外売上高は5年前の269億円から、18年1月期には528億円へと倍増している。
海外売上高の約6割を占めるのは中国だ。ピジョンでは02年、上海に現地法人を設立。09年には中国国家衛生部と共同で中国全土の主要病院に「母乳育児相談室」を開設した。
乳幼児の口に触れるほ乳瓶を購入してもらうためには、母親たちに安心感を与えるブランド力がカギとなる。相談室を通して育児を支援することで知名度とブランド力を向上させてきた。
ネットで大人気 中国全土にユーザー
現在、中国事業の成長ドライバーとなっているのがEC(ネット通販)での販売だ。中国でのEC販売比率は44%に達する。現地のEC最大手であるアリババグループのTモール(天猫)や、2位につける京東集団の京東商城のECでは人気商品の一つとなっている。京東商城のほ乳瓶分野では売り上げの半分を同社製品が占めているという。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら